プログラミングを勉強していると「予約語(よやくご)」という言葉を耳にすることがあるよね。
予約(よやく)という言葉のイメージから、何かを前もって登録したりする必要があるの?予約語を使うためには設定が必要なの?といった疑問が出てくると思います。
そこで今回は、プログラミングで必要な知識「予約語(よやくご)」について、小学生でも分かるように説明していくね。
予約語(よやくご)ってなに?
予約語(よやくご)というのは、プログラミング言語によって特定の役割・機能が決まっている事前に登録された言葉のことだよ。
プログラミング言語によって予約語は変わってくるんだけど
条件を表す(if、else)や、ループ処理を表す(for、while)などがあるんだ。
これらは、意味が既に決まっているし、使い方のルールも決まっているんだ。
条件について詳しく知りたいなら以下の記事を読んでね。
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ループ処理について詳しく知りたいなら以下の記事を読んでね。
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プログラミングをするときには、変数を自分で宣言して使うことができるよね。でも予約語として既に決まっている単語は変数名で使えないから注意してね。
もしどうしても予約語を同じ文字が使いたいときは前後に文字を加えて使用してね。
たとえば「my_if」「ifJYOUKEN」のようにね。
変数で使用できる文字はプログラミング言語によって少し違うんだけど、アルファベット、半角数字、「アンダーバー」が使えることが多いよ。
プログラミング言語によっては、アルファベットの大文字「ABC」と小文字「abc」を別物として区別するし、日本語が使えることもあるんだ。
変数について詳しく知りたいなら以下の記事を読んでね。
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予約語はなぜ必要なの?
どうして、予約語が設定されていると思う?
予約語の使い方というのは、プログラミングにとってルールと同じことなんだよ。
みんなの遊びにもルールがあるよね。
「鬼ごっこ」なら、必ず1人以上は鬼げいなきゃいけないし、鬼じゃない人は鬼から逃げなきゃいけない。
信号機にもルールがあるね。赤は止まれ、青は進め。
何かをするためには一定の共通ルールが必要なんだ。だって、君の「右」と友達の「左」が違っていたら大変だよね。
それに、プログラミングは曖昧なことがとても苦手なんだよ。
JavaScriptの予約語一覧
それじゃあ、もっと具体的にどんな言葉が予約語になっているのか、マイクロビットでも使えるプログラミング言語「JavaScript(じゃばすくりぷと)」の予約語をみてみよう。
説明が難しかったりすると思うけど「予約語には、こんなのもあるんだー」程度に見てね。
理解できなくても大丈夫!
予約語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
if | イフ | 条件を設定して条件に一致するか、一致しないかを判断する |
else | エルス | ifと一緒に使用する。条件に一致しなかったとき |
switch | スウィッチ | 複数の条件分岐を行う |
case | ケース | switchと一緒に使用する。複数並べて使用することが多い |
default | デフォルト | switchと一緒に使用する。ほかの条件と一致しなかったとき |
for | フォア | 繰り返し処理で使用する。繰り返す数が決まっているときに使うことが多い |
while | ワイル | 繰り返し処理で使用する。繰り返す数が決まっていないときに使うことが多い |
do | ドゥ | whileと一緒に使用する。繰り返しの始まり |
var | バー | 変数の宣言 |
const | コンスト | 定数の宣言 |
static | スタティック | 静的メソッドを定義する |
int | イント | 整数「-128~127」の値 |
short | ショート | 整数「-32768 から 32767」の値 |
long | ロング | 整数「-2147483648 から 2147483647」の値 |
float | フロート | 4バイトの単精度浮動小数点実数(有効桁数7桁) |
double | ダブル | 8バイトの倍精度浮動小数点実数(有効桁数16桁) |
char | チャー | 1バイト文字(英数字など) |
break | ブレイク | 繰り返し文の途中でループ処理から抜け出す |
continue | コンティニュー | 繰り返し文の途中で処理をジャンプする |
private | プライベート | 変数・関数の使用範囲を設定する |
public | パブリック | 変数・関数の使用範囲を設定する |
try | トライ | 予想していない異常によりエラーが発生するような場合に回避策を設定する |
catch | キャッチ | tryと一緒に使用する。例外エラーが起きた時に実行する処理 |
finally | ファイナリー | 必ず実行させる処理 |
throw | スロー | 例外を投げる |
function | ファンクション | 関数 |
return | リターン | 関数の戻り値を返す |
boolean | ブーリン | 真偽値 |
byte | バイト | バイト |
with | ウィズ | オブジェクトのメンバを展開するための構文 |
new | ニュー | オブジェクトのインスタンスを生成 |
instanceof | インスタンスオブ | オブジェクトがどのコンストラクタから生成されたかを判別 |
delete | デリート | オブジェクトからプロパティを削除 |
typeof | タイプオブ | 変数の型を調べるときに使用 |
enum | イーナム | 列挙型を定義 |
export | エクスポート | エクスポート |
import | インポート | インポート |
class | クラス | クラスの宣言 |
interface | インターフェイス | |
extends | エクステンズ | クラスの継承 |
implements | インプレメンツ | |
super | スーパー | 親クラスを表す |
package | パッケージ | |
abstract | アブストラクト | 抽象 |
final | ファイナル | これ以上の継承をさせないことを明示的に宣言 |
this | ディス | メソッド、関数、コンストラクタなどを呼び出す |
debugger | デバッガ | デバッグ機能を呼び出す |
in | イン | |
void | ボイド | |
protected | プロテクティッド | |
native | ネイティブ | |
goto | ゴートゥ | |
synchronized | ||
throws | スローズ | |
transient | トラジエント | |
volatile | ボラタイル |
まとめ
予約語についてまとめるよ。
- 予約語(よやくご)というのは、プログラミング言語によって特定の役割・機能が決まっている事前に登録された言葉のこと
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