プログラミング学習をするときに必要となる知識はの一つが、比較演算子(ひかくえんざんし)です。
難しそうな名前だね(笑)
算数の授業では、「不等号(ふとうごう)」って呼ばれいるよね。
でも心配しないで「何かと何かを比べるときに使う記号」って考えれば大丈夫。
詳しく説明していくから心配しないでね。
比較演算子ってなに?
プログラミングでは、条件を設定しながら、処理をいくつものパターンに分けていくと話したよね。
まだの人は、以下の記事を読んでね。
↓
条件ってなに?小学生でも分かる!プログラミングの基本知識
ところで、きみはゲームしたことがある?
敵と対戦するゲームの場合、
自分の攻撃力や、防御力、すばやさ、などの能力と、相手の能力を比較して
すばやさは僕の方が上だな。でも、防御は敵の方が上だ。攻撃力は同じくらいだから、これは長期戦になるかもしれない・・・。もしものときにアイテムを強化させておこうかな?
など考えるよね?
そのとき、君の脳内で行われているのが「比較」なんだよ。
それぞれをひとつづつ見ていくと、
■攻撃力 自分と敵は同じ ■防御力 自分より敵が上 ■すばやさ 敵より自分が上
となるね。
これを比較演算子に置き換えると、
■攻撃力 自分の攻撃力 = 敵の攻撃力 ■防御力 自分の防御力 < 敵の攻撃力 ■すばやさ 自分のすばやさ > 敵のすばやさ
になるんだ。
ものの数や大きさ、重さなど、何かと何かを比べるってとても大事なことなんだ。
比較演算子の種類
ところで、
比較演算子の種類は覚えているかな?
種類 | 説明 | 使い方 | 意味 |
---|---|---|---|
== | 等しい(同じ) | if( A == B ) | AとBが等しいならば |
!= | 等しくない | if( A != B ) | AとBが等しくなければ |
<> | 等しくない | if( A <> B ) | AとBが等しくなければ |
> | より大きい | if( A > B ) | AがBより大きければ |
< | より小さい | if( A < B ) | AがBより小さければ |
>= | 以上 | if( A >= B ) | AがB以上ならば |
<= | 以下 | if( A <= B ) | AがB以下ならば |
だったね。
それぞれを詳しく説明していくね。
「AとBが等しい」の使い方
「AとBが等しい」は、AとBが同じって意味なんだ。
数の比較だけでなく、文字の比較でもつかうよ。
たとえば、「上という漢字と、下という漢字は、画数が3で等しい」だね。
ほかにも「2+2の答えと、1+3の答えは等しい」などがあるね。
文字の比較だと、「伊藤まゆさんと、伊藤りんさんは、苗字が同じ」というようになるね。
それぞれを比較演算子で表してみると
「上」という漢字の画数 = 「下」という漢字の画数
2+2の答え = 1+3の答え
「伊藤まゆさん」の苗字 = 伊藤りんの苗字
じゃあ、「伊藤まゆさんと、伊藤りんさんは同じ2年生です」はどうかな?
比較演算子で表すとどうなるかな?
これはね、
伊藤まゆさんの学年 = 伊藤りんさんの学年
となるよ。
「AよりBが大きい」の使い方
「AよりBが大きい」は金額や物の数といった数値の比較で使うよ。
たとえば「ゆうきくんは、ひろきくんより身長が高い」といったときだね。
それじゃあ、書いてみるよ。
「ゆうきくんは、ひろきくんより身長が高い」のは、
ゆうきくんの身長>ひろきくんの身長
ここで注意!!
「>=」を使ってしまうと「以上」という意味になってしまうよ。
以上というのは、
「学校にはえんぴつを3本以上もってきてください。」というように使うよ。
このとき、
えんぴつ 1本 → ×
えんぴつ 2本 → ×
えんぴつ 3本 → 〇
えんぴつ 4本 → 〇
えんぴつ 5本 → 〇
えんぴつ 6本 → 〇
えんぴつ 10本 → 〇
えんぴつ 20本 → 〇
えんぴつ 99本 → 〇
というように「最低3本」という意味なんだ。
つまり「3本以上」というと「3」が含まれるんだよ。
図で見てみよう。
3より大きい
(例)3.1、4、100
3以上
(例)3、4、100
「より大きい」は、数字が大きくなると「100万円超」というように「超」で表すこともあるよ。
「AよりBが小さい」の使い方
「AよりBが小さい」は、「AよりBが大きい」と同じように金額や物の数といった数値の比較で使うよ。
「~より小さい」は「未満」という言い方もする。
たとえば、「あいちゃんは、私より年下」という場合、私が10歳ならあいちゃんはまだ10歳になっていないってことだよ。
あいちゃんの年齢<私の年齢
図で書くと
となるね。
遊園地などの乗り物には「身長が120㎝未満の子供は乗れません」と書いてあったりするよね。意味は「身長が120センチに届かない子供は乗れません」という意味だよね。
「AはB以上」の使い方
「AはB以上」は、「Aと、それより大きい数」という意味だよ。
A<=B
「より大きい」のときにも説明したけど、「AはB以上」はAを含むんだよ。
「AよりBが大きい」では「Aは含まなかったけど」、「AはB以上」はAを含むんだよ。
「100以上」は 100~
「100より大きい」は 101~
だから、間違えないようにね。
「AはB以下」の使い方
「AはB以下」は、「Aと、それより小さい数」という意味だよ。
A>=B
「以上」と同じように、「AはB以下」はAを含むんだよ。
「100より小さい」は ~99
「100以下」は ~100
まとめ
比較演算子についてまとめるよ
- Aより大きい(●●超)・・・Aは含まない数
- Aより小さい(未満)・・・Aは含まない数
- A以上・・・Aと、それより大きい数
- A以下・・・Aと、それより小さい数
分からなくなったら、「その数字を含むがどうか?」を考えてみると良いよ。
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